この春から地域の中学校に進学するメンバーが集まり、オリエンテーションを開催した。中学生の集団の目的は「補聴器を付けている同学年の仲間で集まる機会の確保」「補聴器や聴こえのことで共感しながら話せる関係づくり」だ。中学生ともなると部活動や定期テストなど優先せねばならない出来事もある。月に1回土曜に2時間開放しているが、来られる日の来られる時間に参加してもらう形を取っている。次回予定も中学生同士で相談して決めるようにしている。
長期休みを利用してエントの仲間とやってみたいこととして、国立の手話スターバックスに行くことなども挙がった。自分たちが今興味のあることを自主的に計画してもらい、そのアシストをエントが行えたらと考えている。
4月上旬には第1回目の集団授業が開催された。そこでは小学校時代に体験した難聴についての困ったこととその解決策について話し合った。
・宿泊に行くときは振動アラームの腕時計を使った
・友達とプールに行った時には大きな声で話してもらった(大声は助かると感じる子もいれば、恥ずかしいと感じる子もいた)
・水がかかって補聴器が一時的に聞こえなくなった。→乾燥剤やハンカチを敷く応急処置をした。(特に男子生徒は活発な遊びの中で悪気無く水をかけられるのはあるあるとのこと)
・ネイティブの英語は聞きにくい。→繰り返してもらう。
迎えは自身のスマホで親と連絡を取り合う子、公共交通機関を利用して自分でエントに通ってくる子もいた。
エントでのピアグループが精神的な支えとなりながら日々の生活を充実させていってほしい。
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