未就学時期は聴く・見る・伝えるなどコミュニケーションの土台を作り、就学期は「ことば」を増やし、「ことば」で考える力を学習します。さらに、聴覚障害についての自己認識や他者への説明など社会生活に必要な力を付けていきます。
聴覚障害って何?
聴覚障害とは、耳が聞こえない、あるいは耳が聞こえにくいことです。「全く聞こえない人」「小さな音が聞こえない人」「音は聞こえても何の音かわからない」など聞こえの程度はさまざまです。
また、生まれつき聞こえない人、病気やケガで聞こえなくなった人、年をとるにつれて聞こえにくくなった人など、人それぞれです。聞こえなくなった時期、聞こえの状態(音の判別が出来るかどうか)、聴力によって、「ろう者」、「中途失聴者」、「難聴者」 など区分があります。
コミュニケーションについて
コミュニケーションの方法は、聴力によって決めるのではなく、その人の聞こえなくなった年齢、受けた教育や家庭環境などによって、人それぞれ違います。場所や目的に合わせた方法を選ぶことができます。
【声でコミュニケーション】
音声で理解し伝える方法です。相手の話を聴く・声でお話をしてコミュニケーションを取っていきます。
【口の動きでコミュニケーション】
口話は相手の口の動きを読み取る方法です。口の動きが分かるように正面からはっきり話してください。
【文字でコミュニケーション】
筆談や空書(そらがき)は文字を書く方法です。読みやすく、短い言葉ではっきりと。(いつ・どこで・だれが・何を・どうするか)
【手話でコミュニケーション】
手話は手の動きや口の形、表情、身体の動きなどで伝え合うことばです。他にも、ジェスチャー(身ぶり)もありますね。
一番大切なのは、伝えたい、伝えようというという気持ちです。まずは思い切って話してみてください。