ロジャーとは

補聴器をつけることで、人の声や色々な環境音を聞くことが出来ます。しかし、補聴器だけで全ての聞こえを補えるわけではありません。騒がしい場所、音が反響する場所、会話をする相手が遠くに離れているとき、補聴器は周囲の雑音を拾ってしまい、聴きたい音が聞き取りにくくなってしまいます。この弱点を補ってくれる機械が“ロジャー”です。今日はロジャーについて簡単に説明したいと思います。

子ども達は普段学校で過ごす時間が長くなるでしょう。学校は様々な音であふれています。私語や雑音が混ざると聴き取れなくなってしまいます。また、授業中先生が後ろを向いたまま話してしまう場面や、遠くにいる相手の声も聴き取りにくくなってしまいます。聴こえにくいことから、正しく情報を得ることができなくなります。これは学習に影響がでてきてしまいます。先生が何と言っているのか分からず、テストで点が取れなくなってしまいます。これが続いてしまうと自己肯定感が低くなってしまいます。これらを防ぐためにもロジャーを使って補聴していく必要があります。

補聴器は聞き手が使用しますが、ロジャーは話し手が使用する機械です。首にかけた送信器をつけることで話している言葉を直接補聴器に届けることができます。ロジャーを使うことで、先生の声が直接届くようになり、授業の内容をしっかりと理解することができます。また体育の時間など、グラウンドで遠くにいる先生の指示も聞くことが出来るようになります。